CLTによる木造建築物は,日本においても普及が図られ,2016年に関連告示が公布,施工され,既に,多数のCLTパネル工法の建築物が建設されている.その中には,平面計画上,斜めに配置したCLT壁が計画されたものもある.このような場合,軸組工法については,X及びY方向成分に分解する方法がとられる.CLTパネル工法については,評価方法およびその検証が示されていない.本研究では,CLT壁の壁脚接合部を対象にし,配置角度をパラメータにした水平加力実験を実施し,配置角度による構造特性の違いを明らかにする.また,面内と面外の2軸曲げを考慮した解析を行い,実験結果の予測を試み,評価方法の検討を行う.