論文

基本情報

氏名 塚常 健太
氏名(カナ) ツカツネ ケンタ
氏名(英語) Tsukatsune Kenta
所属 経営学部 経営学科
職名 講師
researchmap研究者コード R000003894
researchmap機関 岡山理科大学

題名

個人差と要因間関係を考慮した映像品質の主観評価モデルの検討

単著・共著の別

著者

塚常 健太, 新井田 統

概要

通信品質研究の焦点がQuality of ServiceからQuality of Experienceへと移行し,共創品質の概念も提唱されている現在,品質評価における個人差や,評価に影響するユーザの人的要因にも注目する必要性が高まっている.そこで本研究では,映像サービスを念頭に置いた主観評価実験を実施し,マルチレベル構造方程式モデリングを利用して,ユーザ間の個人差を多角的に反映した品質満足度のモデル化を行った.級内相関係数からは,満足度の値の変動のうち2割程度がユーザ間の個人差に起因し,8割程度がシステム要因(実験条件の変化)に起因することが示された.また,マルチレベル構造方程式モデリングの複数のモデルの適合度を比較した結果,ランダム切片に加えランダム傾きを考慮したモデルが採択され,品質の満足度に対する実験条件の影響の大きさにも個人差があることが示された.更に,ユーザ自身の人的要因として,画質または速度への選好も満足度に影響することが示された.一方,システム要因の頑健な影響から,Quality of Serviceの重要性も改めて確認された.

発表雑誌等の名称

電子情報通信学会論文誌

出版者

J106-B

7

開始ページ

424

終了ページ

437

発行又は発表の年月

2023/07

査読の有無

有り

招待の有無

無し

記述言語

日本語

掲載種別

ISSN

ID:DOI

ID:NAID(CiNiiのID)

ID:PMID

URL

JGlobalID

arXiv ID

ORCIDのPut Code

DBLP ID