本研究の目的は,若者の SNS(Social Networking Service)の使用状況と SNS と現実の居 場所感を検討することである。SNS と現実の場所を複数設定し,大学生 200 名を分析対象 とした。SNS の利用率は低くとも 6 割を超えていた。SNS の居場所感は,どの下位尺度に おいても LINE が最も高く,Twitter(現 X)が最も低かった。現実の居場所感は自宅に次い で趣味やサークル・部活の場で高かった。SNS 利用状況および居場所感の検討結果を踏ま えると,SNS は若者の心理的居場所になっている可能性が示唆された。