福島原発事故後の放射能影響を受ける野生哺乳類のモニタリングと管理問題に対する提言
山田文雄,仲谷淳,河村正二,大井徹,大槻晃太,今野文治,羽山伸一,堀野眞一
東日本大震災が起きて約2年半が経過し,福島原発事故で放出された放射性物質による野生動物への蓄積と影響についての調査研究が取り組まれつつあるが,全体的な実態や野生動物の管理について,人間活動の制限もあり不十分な点が多い.このため本稿では,野生哺乳類のモニタリングや管理問題について,特にニホンザルMacaca fuscata(以下サルとする)や大型狩猟動物を対象に最近の知見を報告し,今後のあり方について総合的な視点から検討を加え,いくつかの提言をまとめた.
哺乳類科学
日本哺乳類学会
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10.11238/mammalianscience.53.373
https://doi.org/10.11238/mammalianscience.53.373http://ci.nii.ac.jp/naid/130003393460http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00231656http://id.ndl.go.jp/bib/025133022https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/10028166541?from=CiNii