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2024年 8 月,4 ヶ月齢の黒毛和種子牛が眼球結膜の充血と低体温を呈し急死した.直近の飼料給与に変更はな く,同居牛や他の飼養牛に異常は認められなかった.外貌に特記すべき異常はなかったが,病理解剖では,皮下 組織や筋間結合組織のほか,胸水・腹水および腹腔内臓 器の漿膜面に黄染が認められた.また,肝臓の腫大と退色,および膵臓の腫大と周囲脂肪組織の硬結が確認された.病理組織学的検査では,肝細胞のびまん性壊死および空胞変性がみられた.膵臓では,小葉間質や膵周囲組織の脂肪細胞内に多発巣状の脂肪壊死が認められた一方,病変に隣接しない膵実質組織の固有構造は維持されていた.本症例では,病理組織学的に急性膵壊死および 肝細胞壊死が確認された.牛における膵臓疾患の報告は 極めて稀であり,本病態の解明に向けて同様の症例を蓄積し,検討を重ねていくことが重要である. |