日本における建築家の活動拠点としての会館の建設をめざし、1961年、建築家前川國男を中心とする約180名の建築家の出資により設立された株式会社建築家会館による2019 年からの企画である「地域の建築家と建築」をテーマとしたシリーズのなかで、名古屋圏、金沢圏に次ぐ3冊目の岡山・広島圏の共編著者として参加した。
このシリーズは、日本の主要な地方都市圏を対象に、地域を拠点として活動し、地域の建築文化の発展に足跡を残した建築家たちの活動の歴史を記録すると共に、その地域の歴史・文化の形成に寄与してきた建築作品やまちなみ、景観を、地域の建築家の視点から取り上げ、建築家の果たす社会的役割と、作品に込められた建築家の思いを幅広く伝えることを目指すものである。
専門家のみならず、幅広く一般の方にも地域の建築をご理解いただけるものとして、建築および地域の文化に資する一冊となることを意図した。