「社会問題の解決に真正に(Authentic)参加することによってこそ,その社会や時代に適応する,すなわち社会に広く開かれた市民的資質(生きて働く知識・理解,思考力・判断力・表現力,社会に向かう態度)は育成されるのではないか」ということが,本発表の主張である。その意味からすれば,地域学習は「社会問題の解決に真正に参加できる」という点で,子どもが「社会に開かれた資質・能力を構築する」上で重要な意義を持つ。本発表では開かれた市民的資質・能力の構築における地域学習の意義を明らかにし,今後の地域学習の展望を示していきたいと考えている。