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本報告では,エッジトリガ型Dフリップフロップ(DFF)をカスケードに接続して構成されるシンクロナイザを対象として,メタステーブル(MS)動作に基づく誤動作に関する性能の評価法を与えている.ここでは,負荷回路の構成の影響を受けることなく統一的な評価を可能とするために,シンクロナイザの出力が1クロックパルス周期以上MS状態に留まる場合を誤動作と定義し,この発生間隔の平均とその分散を評価指数に採用している.これらの評価指数は,シンクロナイザの動作を定式化したマルコフ連鎖を利用して算出されるが,このとき必要な"MS動作が1クロックパルス周期以上持続する確率"については,専用の計算機シミュレータにより,効率よく求めている. |